兵庫県消防協会は「若手消防団員意見交換会」を毎年実施し、若手消防団員の率直な意見を聞いて今後の消防団 運営に役立てています。
若手消防団員意見交換事業 意見交換会報告書一覧
http://www.hyogoshoubou.jp/young/young_list.htm
下記は意見交換会での操法大会に関する声の一部抜粋です。
■平成28年度
- 選手として出場した経験から、個人的には操法は続けた方が良いと感じている。若い頃に操法をすることで、ホースの延ばし方や機械の使い方などを習得することが出来るので良いと思う。
- 火災現場で、迅速かつ安全な行動をとるために活かせる内容なので、賛成である
- 操法の練習を開始する前に、なぜ操法が必要なのかを周知確認している。
- 操法に参加することで、交友関係を築くことができ、周りの協力への感謝の気持ちを持つことができた。
- 一部の非協力的な方々によりメンバーが固定されている。
- 消防団活動で一番嫌いな行事。若手が入団しないといつまで経っても操法大会へ出場し続けなければならない。
- 操法の内容については現場で活かせるので賛成だが、操法大会には 反対。勝つことだけを目的とするのはおかしいし、勝つためにメン バーが固定され、練習時間が長くなり、その後に飲み会がある。その背景には家族の犠牲があるので、消防団のイメージダウンに繋がる。
- 「勝ち」にこだわり大会出場メンバーを固定したことで、ポンプ車 の操作方法が選手以外分からず、火災現場で水が出せない事態が発生した。また、一年を通じて練習したため、家族の理解を得られず、 離婚した家庭がある。
■平成30年度
- 最初は、操法が何か分からず、なぜこんなことをするのか疑問に思いながら練習していたが、地域の方や先輩後輩と繋がり盛り上がることができ、やりがいを感じた。しかし、実災害で役立つかは疑問。
- 放水の一連の流れを身体で覚えることができ、連帯感や親交を深めること ができる。しかし、選手やサポート役の人数確保が難しく、仕事や家庭へ の影響も大きい。近年、学校行事への男性の参加も多く、苦慮している。
- 操法は消防動作の基本として重要である。しかし、タイムで競うことには 疑問がある。操法に出場しない団員もポンプの扱い方を理解することが重要で、指導会のような、形式的模倣を増やしていけば良い。操法大会が原因で入団を断られたこともある。実現場よりも、操法大会の訓練が原因で怪我をしている方も多く、もう少し考えていけたらと思う。
■令和元年度
- 新入団員がポンプを学んだり、消火活動を行うにあたっての必要な知識や基本動作を身につける良い機会になる。
- 個人的に操法は災害現場で役に立たないと考えている。
- 同じ人ばかりが大会に参加しているので、毎年行う必要があるのか疑問。
- 仕事もある中で夜に練習するのは、体調面が不安。
- 練習が負担で退団した人もいる。
- 夏場の大会の開会式が長くて倒れそう。時期をずらす等工夫して欲しい。
- 団結できる。
- 他の班との交流ができ、交友関係が広がる
- 操法大会をやめてハイパー消防団を結成し、南海トラフ地震等に対応できる消防団体制を作る。
- 操法大会は操作技術を習得するものだと思っているが、上位入賞することが目的のようになっており、本来の目的から外れている。
- 優勝を目的と言ってしまうとそれまでだが、選手としてやっていると、優勝したいという気持ちも出てきて、結果として優勝できればうれしいという感じになっている。
- 操法大会に出場して、自分は機械操作ができるようになったが、周りで見ていた人たちはどうかと思う。
- 操法大会の練習を経験し、選手は時間が経過しても操作方法を身体で覚えている。練習は厳しいが、やってきただけのことは身についている。
- 実践に特化した操法が良い。(整列や動作を揃える意味があるのだろうか。)
- 過去の選手たちから、操法大会の練習は身体に大きな負担がかかると聞いており、自分が当事者になった時に耐えられるか不安である。
- 確かに負担は大きいが、達成感があり、とても勉強になった。半分お祭りみたいな感じでもある。
- 火災現場で大切なのは、規範と俊敏さの2つだと考える。それらを総合的に競技にしているのが操法だと思う。
- 操法をイベントとして残すのは良いが、火災を想定した実戦的な訓練が役に立つと思う。
- 正直必要ない。
- 担当する番手の動きしか分からない。
- 火事に必要な動きではない。
- スポーツとしての意味合いが強い。
- 同じ人が出場している。
- 夏場の暑い時期ではなく、涼しい時期に開催して欲しい。
- 平日や休日の時間がとられる。
- 年齢的に仕事終了後の練習はしんどい、仕事との調整が難しい。
- 大会がなければポンプの出し方は分からなかった。
- 安全性、基本操作の習得には必要だと考える。
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「全国消防操法大会の廃止」
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