ここは、私海原が今後の消防団の在り方を検討する場です。
操法大会の廃止は消防団を変える一歩に過ぎません。
それからのビジョンを考えて行きたいと思います。
私が考えている消防団改革のイメージは、こんな感じ。
現状→ 常備消防 〉〉〉消防団 〉〉〉市民
今後→ 常備消防 〉〉〉〉〉消防団 〉市民
現代において、消防団が本当に必要なのは大規模災害時の対応であり、その為に団員数を確保しようと国も躍起になっています。国はその為に機能別消防団員、大規模災害団員など、活動を限定した組織を増やそうとしていますが、これらが災害時にうまく機能するとは思えません。まずは基本団員を増やす事が先決です。
それがうまくいかないのは、操法大会などの負担が大きい事もありますが、根本的に今の消防団に求めることが大きすぎることが問題です。
ですので「誰でも出来る消防団」へ変えましょう。
消防団員が普通に暮らしているだけで、地域の安全安心を守れる仕組みにします。
■通常の火災への対応は常備消防に依存させる
大規模火災や山林火災など広範囲に及ぶ時のみ応援します。
→現在の火災件数及び死者数は年々減少しており、常備消防が整備されている現代では、消防団の必要性は薄れています。それでは火が消せないと感じる自治体は常備消防を増やせば良い。タダ同然の消防団員を美味しく利用する事は、今の時代では通用しません。
消防団のポンプ車は常備消防にあげます。そして可搬ポンプは操法仕様でなく、もっと簡単に扱えて耐久性のあるものを常備させます。
■初期消火体制を充実させる
消防団は昔と違いサラリーマンの方が大半を占めており、常備消防より先に火災現場へ到着する事が難しいです。ですから消防団では無く、地域住民が初期消火出来る体制を整えた方が効率が良いと考えます。
その為に、消火栓と消火栓ボックス(筒先やホースを入れる箱)の整備をして、それを地域住民が使える様にします。
消防団は4人以上が集まらないとポンプ車や積載車を出動させる事が出来ませんが、消火栓での消火は2人いれば可能です。(私は1人で消火栓での初期消火をした事がありますが…)
この様な体勢は今でも出来ている地域もありますが、そう多くはありません。
■消防庁は、紙巻タバコを廃止させる
そうすれば全国の火災を1割減らすことができます。(詳しくは下記)
火災への対応力は、望むと切りがないです。人命さえ守れれば良しとします。対応力強化にお金をかけるより、予防と補償を充実させることを考えたほうが良いと思います。
■通常時は救急や防犯を主にする
消火の活動を極限まで減らし、団員には応急手当普及員、指導員の資格を出来るだけ取らせます。資格を取る時だけは少し時間がいりますが、あとは1年に一回ぐらい講習に行けば十分です。
消防団員85万人が、救急の際に率先して応急手当をすることが出来たらどれだけの命が救えるでしょうか。
(詳しくはこちら)
これを実現する為、消防署はいつでも普及員講習を受けれる様に車の教習所みたいなシステムを作ります。
■防犯に対して
消防団の自家用車に360度のカメラを設置してその情報を市や町が監視出来る体制にします。消防団員も会社員が多くなり、子どもの通学時間帯に車を走らせているので、抑止力にもなると思います。
あと車には応急手当グッズとAEDを搭載します。
■緊急事の火災対応力及び大規模災害対応について
実践に必要な技能と座学の講習を年1回受講する免許制にします。安全管理についても学びます。
■手当について
消防団の手当は無給とします。
ただし税制優遇が受けれるようにします。
■イベントについて
出初め、夜警、操法大会は廃止します。
ラッパ、梯子登り等の伝統は、火消し保存会を設立して、それらが大好きな方に任せます。
■名称について
「消防団」は現在のイメージが定着している為、変更します。今の消防団を変えるんだという強い意思を市民にアピールする為でもあります。
新しい名前は募集中。
検討は続く
2020/2/9 更新(■イベントについてを追記)
2020/8/13 更新(■微修正)
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以下のキャンペーンに賛同をお願いします!
「全国消防操法大会の廃止」
http://chng.it/Kx45cBjj
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