消防庁は20年以上前に、今の消防団員への教育訓練が安全管理上問題であることを認識しながらも、変えようとしていません。もしこの時に消防団の教育訓練方法を変えることができていたら、これ以降に起きた事故や殉職者を減らすことができていたかもしれません。
(引用元:消防庁平成11年7月発行「消防の動き」341号より)
- 団員は災害現場活動を安全に遂行するため、より実践に通用する教育訓練を受けたいと望んでいる
- 消防団員個々人としての活動量は、既に限界に来ている。既存の教育訓練や活動内容をこのままにして、 新たな教育訓練を追加しようとしても、消防団員の負担は増すばかりで、到底受け入れられない
- 訓練中の事故の9割以上がポンプ操法訓練によるものであり、これらの事故の背景には、競技会に向けたポンプ操法訓練が大きなウェイトを占めている
- 消防団員や消防団事務担当職員のなかには、 現在行われている教育訓練に対して、内容などが偏っているとして極めて否定的な評価を与えている
- 訓練礼式、規律訓練、競技会目的の消防ポンプ操法訓練などの必要性や効果についても、訓練時間全体のバランスを見直す中で当然整理されることとなる
- 消防団員のおかれた現状を見ると、教育訓練や環境基盤のありようを今、ここで根本から見直し、安全面を充実強化する方向へと転換しなければ、公務災害防止対策は掛け声だけに終わり、いつまでたっても消防団員の死傷事故を防ぐことはできない
2020/2/20追記
これ以降消防庁は安全管理等の検討の中で、消防団の教育訓練そのものの是非や、競技会目的の消防ポンプ操法の問題提起について触れる事が無くなりました。この問題の根源である全国消防操法大会を運営している日本消防協会や関係する議員等への配慮でしょうか。
消防庁はどこを向いているのか?
全国の消防団員の事よりも、利害関係を優先した結果、消防団は昭和のままです。
市民が声を上げなければ、国は絶対に変えようとはしません。みなさんの声が世の中を変えるのです。
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「全国消防操法大会の廃止」
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