海原友明の消防団改革のすすめ

消防団を取り巻く問題の中でまずすべきことは「操法大会の廃止」です。この大会があることによって苦しんでいる全国各地の実態や私の思いを紹介します。

長野県東筑摩郡 生坂村

生坂村(いくさかむら)の平成 31 年第1回 生坂村議会定例会では、今後の消防団について議論されています。

その中では、時代や地域にあった消防団への転化が必要であると訴えています。

辰野町消防団の操法大会中止という改革が、「我が町の消防団の在り方」について考える機会を与えていると感じます。 

 

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操法大会の為の訓練等の負担が大きく、地域が必要と考えている活動の時間が作れない現状を、一刻も早く変えていくべきです。災害による犠牲者を少しでも減らすために。

 

ー議員ー

今後の消防団活動について 総務課長に質問をいたします。

過日新聞で辰野町の消防団が団員の負担軽減のために、ポンプ操法、ラッパ 吹奏の大会への出場を取りやめるという記事がありました。

 その際に消防団長は、災害時に避難困難な高齢者の「災害弱者」への支援体制を整えて、消火から防災への活動の転換に力を入れたいと述べております。

私は大会ヘの出場の 賛否について論じるつもりはありませんが、まずは、消防団員の負担を軽減して、今、消防団に求められていることは、団長の述べているように災害時に人命救助や避難の際の住民の介助、支援が、時代や地域にあった消防活動であると思います。

 今回の答申で消防団の役目は、「住民や高齢者の避難の介助」や「避難指示 の住民への早期の告知」などその役目は一層大きくなりました。

 特に村の地形を知りつくし短時間で活動できるそれぞれの地区の分団がその役目に当ることが必要であると思います。

しかし、分団には避難介助をするために住民を搬送する自動車の保有や、倒壊した家屋の下から人命を救助する機材はありません。

現在の村の消防団は災害に対する訓練や人命を救うための機材の整備は十分であるとは言えません。

 今回の答申から今後の防災への消防団活動についてどのように考えておられるのか総務課長にお伺いしたいと思います。

ー総務課長ー 
消防の任務は消防組織法で定められており、 消防は、その施設及び人員を活用して、国民の生命、身体及び財産を火災から保護するとともに、水火災又は地震等の災害を防除し、及びこれらの災害による被害を軽減するほか、災害等による傷病者の搬送を適切に行うことを任務とする。とされております。

ご指摘のように消防団の活動内容は、近年において、大規模な地震や集中豪雨による災害が多発する状況下、火災の消火活動に加え災害時の対応も重要となってきております。

このような消防団が行なう災害時の対応については、先程、村長が答弁いたしました元気づくり支援金に『「自らの命は自らが守る」災害リスクマネージ メント事業』を申請しており、この事業実施時に、消防団も参画し大規模地震 や集中豪雨時の災害対応についてマニュアル化する様進めてまいります。

また、住民を搬送する自動車についは、消防関係車両が、本部1台、第1分団3台、第2分団2台、第3分団3台で9台配備されており、この消防関係車両に簡易担架を配備して対応できるか否かを、関係機関や消防団と調整する様に考えます。

倒壊した家屋から救出するための資機材は、現在エンジンカッター、チェンソーを各分団に1台ずつ配備しており、各機材の活用した訓練を実施しており ます。

しかし、大規模な地震発生時において、現在の資機材の量で対応できるかを 消防団及び自主防災組織と調整し、さらに必要であれば、大阪北部を震源とする地震や、平成30年7月の豪雨災害及び北海道の大規模地震を踏まえた、新たに創設された、消防団救助能力向上資機材緊急整事業の内容を調べて予算化をしていくように考えます。

それと共に、この資機材については取扱いが危険なため操作の講習会を併せ て計画する様に考えております。 

ー議員ー
消防団は災害現場の人命救助をする訓練を重点的に実施してきましたが、新たに住民の介助支援が必要となり短時間で災害現場に到達でき、地形を知り尽くしている地区の分団が災害救助には自由様な役目を負うことと考えます。

特に、自然環境の厳しい当村は住民の避難を短時間に完了するためには、情報を交換したり避難住民に同行し、安全確認をする作業、住民の介助や誘導や高齢者などの災害弱者などの搬送など重要な作業となります。

また、避難を短時間に完了するためには、住民の避難指示の徹底の告知も重要な役目と名と思います

当村の地形は道路は坂が多く狭隘であるので、すでに配置してあるリヤカーでは利用度が低く、搬送用としては役に立たない面があるではないかと思います。

消防車の他に4輪駆動の軽自動車を各分団に配置することを提案いたします。どのようにしたら住民の避難行動が安全に短時間に完了するのか、必要な消防団活動の作業内容必要機材については更に検討が必要であると考えます。

また、訓練も災害時の人命救助の他に住民を短時間に安全に避難させる、避難解除搬送など特に特化した訓練が必要であると考えます。今後の消防団活動は、団員の負担軽減をはかりながら、防災活動を中心に消防団活動に各々の団員が強い やりがいを感じる活動に転化することが必要ではないかと考えます。

防火活動 の他に今私が申し上げた災害時の消防団活動と今後の消防団の訓練活動につ いて総務課長はいかがお考えであるか、すでに申されておる返答の他にござい ましたらご答弁をお願いしたいと思います。

ー総務課長ー

まず始めに、軽自動車の各分団への配備でありますが、先ほど申したように消防関係者領を各分団に配備をしてございます。それに加えて軽自動車を配備するとい うことになりますと、費用の面維、持管理費が掛かりますので、費用対効果を 考えさせて頂ければなと私なりに考えます。

まず、お年寄りとか避難の出来ない方を搬送するにはリヤカーの他に簡易担架が使えるのではないかと思いま す。布製で出来ているもので、消防団員が4名ほどで四隅を持ちながら人を搬送していくという方法もあります。その簡易の担架につきましては、安く安価に変えられますし、かなり重い方が乗っても大丈夫です。

それをためしにやってみたのですが、かなり取り扱いやすいものがありました。それと同時に消防団の方々いざ災害になった時どのようなことを行っていくか、それが一番大事ではないかと思います。

そして防災訓練を3年間担当課長として実施させていただいたんですが、消防団と自主防災組織の連携それは本当に大事だなと思います。

何か起こった時にどう動くのか、どう行動するのか、どう連携するのか、 それを今回の元気づくり支援金で申請をしております『「自らの命は自分で守 る」災害リスクマネージメント事業』というもので、事業を実施しながら考え ていきたいし、考えた結果を構築していきたいというふうに考えております。

 

ー議員ー

私は、軽自動車の配置を提案いたしましたが、消防車が現場に行く場合にもほかにもやる作業がございますし、先ほど申し上げましたように生坂村の道路というのは狭くて、坂が多い。

狭いところへ入って行 けば避難する人たちの邪魔になってしまうのではないか。特に非難のことを考えますと、短時間で非難を完了するためには、すべての手を尽くして機材をそこへ集中をして避難をしてもらわないと、おそらく何時間もかけて避難が行われるようでは、それぞれの避難する住民に死傷者が出る可能性がございますので、出来れば分団にその役目を負わして、集中してそれぞれの機材を集中できて軽自動車もあればそこへ応用する、または住民のものも借りられる物があれば借りるとか、そういうことを考えないとただ費用効果だけでものを解決することはできないのではないかとこのように考えます。

いずれにせよ、新しい「自分の命は自分で守ってほしい」という指針が出ておりますので、これからの避難訓練避難組織の検討は重要と考えますので、ぜひこれからもそれを続けて災害に強い村の確立をしていただくようお願いを申し上げて、私の質問は終わり たいと思います。

 

 引用元:平成 31 年第1回 生坂村議会定例会議事録(3月定例会)

http://www.village.ikusaka.nagano.jp/gikai/gijiroku/teireikai31.3.pdf

 

 

生坂村は、ふるさと信州風景百選に選ばれた山清路や、多くの水鳥が羽を休める水鳥公園など見所は豊富。トレッキングのほか、 ラフティングやパラグライダーが楽しめるレジャースポットも充実しています。また、ぶどう栽培中心の農業振興による村づくりを推進しており、ぶどうブランド「イクサカラット」を誕生させ栽培しています。もぎとり体験や食べ放題などができる観光農園もあります。

生坂村観光情報

 

 

生坂村消防団の情報はこちら

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