海原友明の消防団改革のすすめ

消防団を取り巻く問題の中でまずすべきことは「操法大会の廃止」です。この大会があることによって苦しんでいる全国各地の実態や私の思いを紹介します。

新潟県 南魚沼市

新潟県南魚沼市では、消防団員の報酬に対する意見・提言が「市民の声」としてあげられています。

市民の声が正しい在り方であることを認識しているのであれば、市は消防団と共に継続的に検討し改善していくべきです。

都合の良い時だけ「規則ですから」と言うような行政とならぬ様にお願いします。

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令和2年4月の市民の声

 http://www.city.minamiuonuma.niigata.jp/ikkrwebBrowse/material/files/group/116/snk2004.pdf

 

◇ 消防団報酬について

【ご意見・ご提案など 】
消防団に10年以上所属していますが、1円たりとも報酬をいただいたことがありません。消防庁からの通達では、個人口座に振り込むように市町村に通告しているとのことですが、南魚沼市ではそうはなっていません。

確かに個人個人に振り込むのとでは手間に雲泥の差があり、そこに限りある人材と資金を投じるのはもったいないとは思います。であるなら、せめて市の方から各団に向かって団員個人に報酬を支払うことを義務化するよう投げかけてはいただけないでしょうか。

その市からの要請を、消防団もせっかく組織化されているのですから、各上長が見張りを立て厳密に行われているかを確認する仕組みを構築していただきたいです。

私も一個人として団に掛け合いましたが、一蹴されてしまいました。下からでは古い考えを変えることはできませんでした。どうか、私の声を市から発信していただきたく、この度問い合わせをさせていただきました。
(令和2年4月10日)


【お返事】
現在、南魚沼市消防団員への報酬等の支払い方法については、お問い合わせ内容のとおり、消防団の各部から提出いただいている委任状に基づき、各部が指定する口座に振り込んでいます。

平成28年に、県内の他市で同様の問題が取り上げられたこともあり、平成28年11月に当市の消防団幹部に対して、消防団の組織運営と団員個人の考えを踏まえて、報酬等の支払い方法について協議するよう依頼しました。

協議の結果、消防団員に対する報酬等の支払いは従前どおり委任払いとすることとなりました。この決定以降の報酬等の支払いについては、次に掲げる条件等を付け加えることとし、各部に対して毎年、周知することとしています。

  1. 各部に委任払いされた団員の報酬・報償は、原則として各部から個人に支払うこと
  2. 部の内部で合意が得られた場合については、報酬を団員個人に支払わず、部の予算として運用できること
  3. 2の場合に各部は部員に対し、年度毎に収支決算報告をすること

消防団・部の運営に関して、消防本部が直接的に指導や言及はしていませんが、消防団幹部に対し、組織の活動や運営等について自由な議論ができる環境を整えるよう伝えてまいります。ご理解いただきますようお願いいたします。
(担当:消防本部消防庶務課)

 

市の回答は、「消防団の運営に関しては消防団幹部に一任しています。結果、昔と変わりませんでした。理解して。」と言っているように感じられます。

 

消防団は市の責任の下で運営するものですので、各市町村は消防団を正しい方向に導く責任があることを認識頂きたいです。

 

また回答では、今回の案件は「平成28年に、県内の他市で同様の問題が取り上げられた」ことから協議するよう依頼したとありますが、平成27年7月の時点ですでに「市民の声」で同様の問題を指摘され、南魚沼市として問題であることを認識しています。

http://www.city.minamiuonuma.niigata.jp/ikkrwebBrowse/material/files/group/5/13907.pdf

平成27年7月の市民の声

【ご意見・ご提案など】
⑤ 報酬と報償の支払いについて
市からの支払いは、消防団各部の指定口座に支払われているようです。仮に報酬が存在するならば、団員の指定口座に支払うのが原則であり、報償についても同様だと考えます。実態として、団員が代表団員へ受領を委任する形をとっていますが、前例踏襲による通例となっており問題だと考えます。消防団係は、各消防団に指導すべきではないでしょうか。


【お返事】
ご指摘のとおり各部から提出いただいた委任状により、当該部の口座に支払っております。本来は、各団員の個人口座に支払うべきものと認識しております。
個人口座に支払いを実現させるためには、関係条例・規程等の整備を行う必要があります。また、消防団員 2,300 余名の個人口座の管理上の問題、消防団員との協議や支給回数の見直しなど諸問題も多く、時間をかけた検討が必要であると推察されます。
これらを解決するためには、相当の時間を要すことが懸念されますので、今後検討していきたいと考えています。

 

そして平成29年度4月と7月にも同様の意見が「市民の声」としてあげられています。

http://www.city.minamiuonuma.niigata.jp/ikkrwebBrowse/material/files/group/5/snk1704.pdf

http://www.city.minamiuonuma.niigata.jp/ikkrwebBrowse/material/files/group/5/snk1707.pdf

 

再度、市としてこの状況をご理解いただき、適切な対応をお願いしたいです。

 

 

南魚沼市消防団の情報はこちら

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