海原友明の消防団改革のすすめ

消防団を取り巻く問題の中でまずすべきことは「操法大会の廃止」です。この大会があることによって苦しんでいる全国各地の実態や私の思いを紹介します。

福岡県 朝倉市

福岡県朝倉市の「市長へのはがき」には消防団員とその家族への負担軽減を切望する声が届いています。過去から市議会でも議論をしていますが、変わることができていないようです。

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令和元年度 市長へのはがき

https://www.city.asakura.lg.jp/www/contents/1582771203560/index.html

消防団員の負担軽減を
消防団のなり手が少ない理由に、活動が多いことが挙げられます。核家族が多くなり子どもがいる家庭で、平日は仕事、休日は消防活動で家族の時間も少なくなります。「毎年の消防操法大会の廃止」や「出初式の屋内開催」、「入退団式後の初任科訓練の実施」、「分団編成の調査・見直し」を団員の負担軽減の点から提案します。

 

【回答】

 消防団は独立性・自主性を持って運営されており、各分団とも地域に根差した長い歴史があります。提案全般について、消防団と協議しながら、団員の負担軽減に努めたいと考えます。

【個別の現状について】

・消防操法訓練は、消火活動時の基礎的動作を修練する機会であり、実際の消火活動にも有効な訓練です。しかし、訓練参加が難しい団員の増加は課題であると認識しています。提案のような選択肢も含め、団員の負担軽減となるような変更ができないか、消防団と協議していきます。

・出初式は、年頭にあたり広く市民の皆さんに火災予防を意識してもらうことが大きな目的です。来賓を案内し、分列行進や消防車両パレード、カラー放水などを行うのはそのためで、他の自治体でも多くが屋外で実施されています。

・入退団式の日の午後は、分団の入退団行事を実施している分団もあるのが現状です。

・教養訓練は、教官である消防署員の協力を得て内容を工夫することで、幹部から初任団員までを、会場を分かれて1日で訓練している現状です。

・分団編成の見直しについて、まずは各分団の実情を照会・調査したいと考えます。各分団とも地域に根差した長い歴史があり、市の考えだけで見直せるものではありませんが、消防団、消防委員会、コミュニティや地域等とも協議して、地域の消防防災のために、どのような体制が望ましいのか、検討していきたいと考えます。

 

 

平成30年度 市長へのはがき

http://www.city.asakura.lg.jp/www/contents/1552351366814/index.html

 団員が不足していると感じます。仕事をしながら昼も夜中も火災に出動したり点検・訓練を行ったりで休みもなくなります。本人だけでなく家族も大変です。
 また、消防団活動について市民にわかるようにして、一定の年齢になれば、入団するなどの方法が必要ではないでしょうか。負担を減らさないと入団者が増えず団員の負担が増すばかりです。

 

【回答】
 消防団は、地域における消防防災のリーダーとして、平常時・非常時を問わずその地域に密着し、住民の安心と安全を守るという重要な役割を担っています。
 消防団員の皆さんは、本業を別に持っていますし、働き方もさまざまですので、消防団活動が難しい人もいると思います。消防団としましても、負担を減らす話をしています。また、活動を広く知ってもらうため、さらなる広報活動に努めます。
 今後とも消防団活動にご協力いただきますようお願いします。

 

 

市議会でも過去から消防団員の確保や負担軽減等について議論されていますが、朝倉市消防団幹部が変わることを拒んでいるように伺えます。

消防団員やその家族の多くの声が、朝倉市へ届きますように。

 

 

平成30年 第3回(9月)定例会

ー議員ー

先ほどより待遇改善あるいは施設整備等々の質問をさせていただきましたが、運営面での質問をさせていただきます。
火災時の出動のみならず、近年、災害の増加により防災活動も大幅にふえ、消防団に対する重要度が増す中で、消防団に過度な負担がかかっていないか。団員数の少ない分団においてポンプ操法大会に備える毎年の準備体制、団員数の少ない中で自動車の部のポンプ、可搬ポンプあるいは可搬を持っていない分団においては自動車の部で毎年ポンプ操法に臨んであると思いますが、団員数の少ない分団においては、隔年での操法大会に臨むような改善ができないのか、質問いたします。

 

ー総務部長ー

ポンプ操法大会の隔年実施など、過去に消防団から意見を聴取したことがございます。ポンプ操法につきましては、技術を磨く根幹の最も重要な訓練であるということで毎年両方を継続していきたいという考えを聞いておるところでございます。
しかしながら、今後もポンプ操法大会のみに限らず、ほかの行事等も含めて、消防団の考えを十分に尊重しながら、また、消防等関係機関とも協議を行いながら適宜整理をしていきたいと考えます。

 

ー議員ー

消防団員による活動は、統制された第一線のボランティアの団体と考えておるところでございます。厳しい財政状況を踏まえ、はえある朝倉市消防団の改善策を今後どのように検討されるのか、総務部長に質問いたします。

 

ー総務部長ー

消防団におきましては、先ほど申しましたように、活動につきまして敬意を表したいと思っておるところでございます。しかしながら、議員御指摘のように、課題もあるという状況でございますので、その課題につきましては、先ほど申しましたように、社会情勢とか、消防団を取り巻く環境が変化しておるということでございます。
また、大災害も経験をいたしました。そういった消防団を取り巻く環境をきちんと認識し、消防団の意見、それから、地域の意見を聞くということが大変重要だと思っておりますので、今後、研究と、その研究に基づく検討を重ねてまいる所存でございます。というふうに考えておるところでございます。 

 

平成28年 第2回(6月)定例会

ー議員ー

再度言います。ぜひ地域の声を聞いてください。それでは遅いと思います。

そしたら、去年の12月に9番議員が質問しました1年ごとに可搬とポンプ車を訓練に出場させたら負担軽減につながるんではないかというふうな質問に対しまして、課長のほうより持ち帰って検討するというふうな発言でございましたが、その後どうなったのか、お尋ねいたします。

 

ー防災交通課長ー

昨年の一般質問の場でそういう質問がありましたので、団幹部との協議を行いました。このポンプ操法大会というのが技術を磨いたり、習得するという大会でございますので、1年おきにするということではなく、やはり今までどおり自動車、小型一緒にして、毎年していくということで話をしたところでございます。

 

ー議員ー

やはり団員が定数に満たしていないところとかは相当な負担がかかってくるというふうに考えておりますので、とにかく早く改革を何らかの手段でやれるようにしていただきたいというふうに願いまして、次の質問に移らさしていただきます。

 

 

朝倉市消防団の情報はこちら

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