海原友明の消防団改革のすすめ

消防団を取り巻く問題の中でまずすべきことは「操法大会の廃止」です。この大会があることによって苦しんでいる全国各地の実態や私の思いを紹介します。

長野県 茅野市

長野県芽野市では、消防団の組織、施設及び機械器具、運営費用、事業、待遇などについて検討するため策定委員会をつくり、茅野市消防団総合計画(仮称)を策定しています。アンケートは現役の消防団員と区長会にそれぞれ2回取りました。現状を把握して課題を抽出し、計画につなげていくそうです。

 

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消防団のあり方については、芽野市の議会でも過去から議論されてきました。

変えることが難しいとされる消防団ですが、近隣地域である辰野町の操法大会中止の改革などをきっかけに、芽野市消防団は変わりつつあります。

今は、消防庁の消防団の処遇等に関する検討会など、多くの改革する「きっかけ」がありますが、芽野市の議員さんのように声を上げ行動することで、このような機会を生かすことができるのです。

 

茅野市  令和3年3月 定例会  03月08日-04号

https://ssp.kaigiroku.net/tenant/chino/SpMinuteView.html?council_id=143&schedule_id=5&minute_id=341&is_search=true

-議員-

次に、ポンプ操法大会、この関係についてお伺いをしたいと思います。
 団員にとったアンケート、その中で団員からは、ポンプ操法大会の廃止、あるいは大会に代わる訓練の実施をすべきだという回答が8割になっています。アンケート結果にあるように、そういう団員の思いがある以上、団員の意見を尊重すべきだと思いますが、ポンプ操法大会の方向性、これについてお話をいただきたいと思います。

 

-消防署長-

 現在の策定委員会では、茅野市ポンプ操法大会、ラッパ吹奏大会の廃止を含めた大会の在り方の検討をしております。廃止をした場合に大会に代わる訓練の実施方法など、ポンプ操法大会については多岐にわたって検討をしてまいります。

 

-議員-

 辰野町がポンプ操法大会の開催と過敏な地区の大会の参加を取りやめたという話が話題になりました。この諏訪地区の動向はどうですか。

 

-消防署長-

 先月、2月末で調べたところですが、諏訪地域の6市町村は令和3年度の大会は開催をする予定ということでございます。

 

-議員-

 令和3年度は開催をする。4年度以降についてはどのようになっていますか。

 

-消防署長-

 令和4年度以降につきましては、6市町村にまだ聞いてございませんが、茅野市消防団におきましては策定委員会で検討をしているということでございます。

 

-議員-

 いわゆるポンプ操法の長期にわたる競技のための訓練、これがやはり団員から多くの不満が出ているというところです。確かに放水訓練の一連の動作、例えば水をいかに早く出すかとか、規律、こういうことは確かに必要だと私は感じています。ただ、それがその部署専門になっていて、例えば訓練をしていてもポンプを操作できない団員もいると認識しています。どうせ訓練をやるのであれば、団員なら何でもできることが本来の訓練だと思いますし、より実践に即した訓練のほうが私は重要かなと思っています。その辺についてはいかがでしょうか。

 

-消防署長-

 実践に即した訓練がポンプ操法訓練になると考えております。市長答弁にもありましたとおり、ポンプ操法は我々消防職員にとっても、消防団員にとっても基本でありますので、大会の有無にかかわらず、ポンプ操法訓練は消防活動の一環として実施をしていきたいと考えております。
 その中で、議員のおっしゃるとおり、競技に特化してしまうと担当する部署の仕事しかできない団員が散見されることもありますけれども、茅野市消防団では一昨年から大会競技への参加は分団や部の判断としていますので、分団や部の中で大会や競技への参加について十分に話し合ってから参加をしていただきたいと、現在のところはそのように考えております。

 

-議員-

 アンケートの団員の大半は、ポンプ操法は競技ではなく違う訓練ということでありますけれども、ただ、逆に2割の団員にとっては、やはり上位大会を目指して頑張っている部もあるというふうにお聞きしています。そういった一生懸命に操法大会に出るために頑張っている団員、そういう人たちをどういうふうに吸い上げていくのか。その辺もまた課題になってくるかと思いますので、その辺も含めて御検討をお願いしたいと思います。
 また、競技のポンプ操法、これは非常にお金のかかる訓練だなと感じているところであります。小型ポンプにつきましては、高性能を求めるためにポンプ操法仕様として大型化していますし、高額になっていると感じています。また、ほかの備品としても、例えば軽量ホース、これも通常のホースよりも3倍も高いようなホースを買わなければいけないとか、軽量吸管も高額なものを購入しなければならないような状況で、部の活動費として相当の費用を捻出しているものではないかと感じていますが、その辺についてどうお考えでしょうか。

 

-消防署長-

 ポンプ操法につきましては、先ほども申し上げましたとおり分団や部で競技に特化する。具体的に申しますと、大会に出て勝ちたいということになれば、より高性能で高額な機械器具が欲しくなると、そういうことは否めないと感じております。
 しかしながら、我々消防職員が実施するポンプ操法は、ごく一般的な機械器具を使用して訓練をしております。そんな中で、ポンプ操法訓練が即高額な機械器具の購入につながるということはなかなか考えづらく、一般的なポンプ操法、基本的な訓練をやる分には高額な機械器具は要らないということでございます。小型ポンプにつきましても年々性能は上がっていますが、茅野市で購入、配備しているものでございますので、ごく一般的な消防ポンプでございます。

 

-議員-

 金額的にはちょっと私も細かいことは分からないわけですけれども、ただ、ちょっと古い話をさせてもらうと、私が現役の頃、小型ポンプというのは2人で積下ろしができたわけです。ただ、今の小型ポンプは4人でないと積下ろしができない。そういう小型ポンプを現場に持っていって、例えば2人集まれば可搬のポンプは消防団員で出動できます。2人で現場に飛んでいって、ポンプも下ろせないようなポンプであれば、これは2人で飛んでいく意味がないかなと、そういうことも考えます。本来であれば、当然小型化、軽量化というのが時代の流れではないのかなと感じますけれども、この小型ポンプに関してはちょっと時代とは逆行しているのかなということを非常に強く感じているところであります。
 また、ポンプ操法大会については分団の対応になるということです。一つの分団がこういう形でやる、例えば金沢分団がこういう形でやりますと、じゃ玉川分団はどういうふうにやるのか。その辺で茅野市の消防団全てが、それぞれの分団がどのような形で個々の大会をやっていくのか、ポンプ操法に代わる訓練をしていくのか。やはりその辺はある程度団員の皆さんにお知らせをして、また、その一歩上の訓練をさらにそれぞれの分団が検討していただける、そんなような形でまた団員にお知らせをいただければ、またさらにこのポンプ操法に代わるやり方が一段上がったいい訓練になっていくのかなと感じますので、その辺もよろしくお願いをしたいと思います。

 

 

 

茅野市 令和2年9月 定例会 09月04日-03号

https://ssp.kaigiroku.net/tenant/chino/SpMinuteView.html?council_id=141&schedule_id=12&minute_id=61&is_search=true

 -議員-

 団員に関係するんですけれども、消防団には各種大会、ポンプ操法大会、ラッパ吹奏大会、救護大会、総合訓練等、あらゆる大会があるんですけれども、特にポンプ操法大会、このことについては後ほどまた触れさせていただきます消防団に対するアンケート、また昨今では上伊那の町村を中心とする県大会への不参加等々、いろいろな自治体によって対応、考え方が異なっている状況が表れてきています
 そういう中で、本市は2年ほど前ですか、各分団の大会を分団の中で競技というか、競い合うのではなくて、分団から選抜してくださいと。そういう方法とか、また分団の中から持ち回りで部で選出することも可能だよということで、今対応していると思います。今後、ポンプ操法大会について総合計画に触れるんですけれども、どのような考え方を示されるか、また来年以降になろうと思うんですが、現時点でのお考えをお願いいたします

 

-消防署長-

 ポンプ操法大会についてでございますが、非常に全国的にこのポンプ操法大会の在り方が検討されております消防団員の方の負担が一番大きいのは、このポンプ操法大会の練習、訓練になっていると考えております。しかしながら、ポンプ操法というのは、大会ではなくて、新入団員、それから消防団員を含めて必ず覚えなければならないことだと思います。それはそのまま継続して訓練を、大会形式ではなくて、ポンプ操法を訓練として継続してやっていきます
 大会についてでございますが、現在、策定委員会のほうで検討しておりますが、従来のような地区から、各分団から勝ち上がってきて、市でも勝ち上がると、そういった形式をちょっと見直したほうがいいのではないかということで、現在は分団のほうは分団にお任せしているという形でございます。現在の策定委員会では、市の大会もそんなような形にできないかと、市の代表を選抜するようなことができないかというようなことを、まさしく今検討しているところでございますので御理解いただきたいと思います。

 

-議員-

 ありがとうございました。
 はっきりとした形は今示されませんでしたけれども、どういう形がいいかどうか、分団の大会を中心に市の大会へも今検討を始めているということだと思いますので、よろしくお願いいたします。
 項目3ですけれども、総合計画についてです。
 先ほど来からも触れさせていただいていますが、団員のアンケート、2回実施しております、報道にも載りましたけれども。これらのアンケートの結果、総合計画に今後どのように反映されていくかをお願いいたします。

 

-消防署長-

 アンケートは現役の消防団員に2回、それから地区の区長会の皆さんに2回取りました。アンケート結果を現在まとめている最中ですので、具体的な数字はちょっと出せませんけれども、そのアンケート結果をそのまま計画に反映するということはなかなか困難なことでありますので、アンケート結果はあくまでも参考資料として策定委員会のほうで検討を進めているところでございます。

-議長-

 そういうことだろうと思いますので、生の声をまたぜひ検討していただければと思います。
 消防団員のアンケートと併せまして、関係機関、行政区、自治会、また消防委員、消防のOBの皆さん等々と、これから意見調整、意見交換をされると思うんですけれども、このような取組と、あと日程等についてお願いいたします。

 

-消防署長-

 先ほどから申し上げていますとおり、現在アンケート結果を取りまとめて計画の策定の段階に入っております。そこで素案づくりをしまして、その素案を持って地域の皆さんのところへ策定委員会として出向いて意見を伺うと。行政でも関係課と調整しながら行政からの意見を伺う。それと、消防委員会がありますので、消防委員会にも諮問して意見を伺うというような形で、それぞれの機関から意見を伺いながら策定を進めてまいりたいと思っております。
 また、日程についてでございますけれども、コロナの対策をしながらですので、ちょっといつまでにということは言えませんが、迅速に進めているところでございます。

 

-議員-

 ありがとうございました。
 コロナの状況なものですから、予定どおりにはいかないということはよく理解するところでございますけれども、全部示すのか、部分的に示すのかということもあろうと思いますので、また策定を進めていただきまして、よりよい消防団組織、また地域の要となる消防団の明日への姿を示していただければと思います。
 以上で私の質問を終わります。ありがとうございました。

 

 

 

 

茅野市 平成31年3月 定例会 03月06日-03号

https://ssp.kaigiroku.net/tenant/chino/SpMinuteView.html?council_id=131&schedule_id=4&minute_id=8&is_search=true

-議員-
 それでは、質問番号1、消防団の定数と活動内容についての質問であります。
 昨今、ポンプ操法のあり方が新聞紙上で論議を醸している中、また、今回でも傍聴に団長がお見えのように、タイムリーな質問になったかもしれません。また今回は、3人の方が消防関係の質問をするとも聞いております。論議が深まればありがたいと思っています。
 質問の小項目1番として、団員数の推移と今後の定数の考え方をお聞きします。
 2としまして、ポンプ操法大会の審査員の目的についてお聞きします。
 若干補足しますが、これは審査員という方は、何年か前から、ポンプ操法大会時に本部機関員として大会の審査をする審査員を各分団から1名選出しています。この職は、分団の職をやめて、部をやめて本部に入るということで、ただでさえ団員確保に苦慮している中、本部に人がとられるということであります。その本部付きの審査員のことを指しています。
 3として、ポンプ操法大会も含め、消防団活動の見直しの考えをお聞きしたい。
 以上、よろしくお願いします。

 

-市長-
 それでは、議員の質問番号1番、茅野市消防団の団員定数と活動等について順次お答えしてまいります。
 まず、消防団でございますけれども、消防団は消防組織法に基づき市町村に設置される消防機関でありまして、茅野市におきましても茅野市消防団の設置等に関する条例に基づき設置をしております。
 近年、少子高齢化や勤務形態の変化から団員数が年々減少し、全国では約200万人いた消防団員も今では約86万人となっております。このままでは、地域の防災体制に支障を来すことになると憂慮をされているところでございます。
 茅野市では、消防団活動を応援するために、消防団員が参加店舗等でサポートカードを提示することにより、料金割引などの特典を受けることができる消防団サポート事業を導入いたしました。また、長野県内の消防団員なら県内どこでも利用ができます信州消防団員応援ショップ事業、これの利用促進や協賛店舗の拡大を進めているところでございます。
 また、消防団員が活動しやすい環境の整備をするために、総務省消防庁が平成18年に創設しました消防団協力事業所表示制度につきましても、茅野市では平成19年4月から開始し、その制度拡充に努めており、現在、茅野市内の32事業所を認定し、表示証の交付をしているところでございます。
 それでは、質問の1番、団員数の推移と今後の定数の考え方についてお答えをいたします。
 初めに、平成30年4月1日現在の茅野市消防団の団員数について御説明をいたします。
 消防団員の定数は、茅野市消防団員の定数、任免、服務等に関する条例によりまして、967人と定めておりますが、実際の団員数は931人で36人の欠員となっております。
 また、団本部、各分団、音楽隊の消防団員定数は、茅野市消防団組織等に関する規則で定めておりますが、それぞれの欠員数の内訳は、団本部で4人、音楽隊で9人、豊平分団が1人、米沢分団が6人、金沢分団が5人、北山分団が9人、中大塩分団が2人となっております。他の5分団につきましては定数を満たしている状況でございます。
 茅野市消防団の最近の団員定数の状況は、消防団や地域の皆さんで新入団員の確保に努めていただいているところではございますが、その年によりまして若干の変動はあるものの、30人前後の欠員が継続して生じているという状況でございます。
 次に、今後の定数の考え方でございますけれども、茅野市消防団の定数は、常備消防の拡充に伴う削減や中大塩分団の発足に伴う増員など、その時々の事情によりまして必要な団員数を配備することを基本に改正をされてきた経緯がございます。
 消防団員は、大きな災害が起こった場合には、自分たちの地域は自分たちで守るという共助に必要不可欠な存在であり、地域を守る一番の担い手であるとともに、地域コミュニティへの参画の第一歩という性格もあわせ持っているものと考えております。自分たちの地域を守るのに何人の消防団員が必要になるのかは、地元の消防団員や地域の皆さんとともに検討していかなければならない課題だと考えております。ですから、単純に少子高齢化が進み、団員定数に満たないから削減をするということは考えておりません。
 2点目に、ポンプ操法大会の審査員の目的についてお答えいたします。
 茅野市消防団では、毎年6月に茅野市ポンプ操法大会を開催し、上部大会である諏訪地区ポンプ操法大会へ出場するチームを選出しております。その茅野市ポンプ操法大会に分団の代表として出場するチームを選出するために、各地区の総合訓練に合わせまして分団のポンプ操法大会を開催をしています。昨年から分団の代表は、その分団の選出方法に任せるということになりましたが、ほとんどの分団が従来の大会方式を選んで分団ポンプ操法大会を開催している状況です。
 これら大会の審査は、消防職員と消防団員が担当しております。消防職員は、茅野市消防団から依頼を受けた茅野消防署の操法担当職員が主になり、審査とともに各代表チームの指導も実施をしております。消防団員も、消防職員と同様に審査を実施いたしますが、主に審査を担当する消防団員は本部機関員となります。この本部機関員も、消防署の操法担当職員とともに各代表チームの指導を実施をしている状況です。
 したがいまして、ポンプ操法大会審査員の目的は、出場チームの審査を実施をいたしまして代表チームを選出することと、また、その代表チームの指導も担っていただき、上部大会出場への支援をすることが目的となります。
 また、操法大会は審査員だけでは運営ができないため、分団から審査補助員や進行役員などの使役を出していただいております。効率的かつ短時間での大会運営を目指しているところでございます。
 3点目に、ポンプ操法大会も含めた消防団活動の見直しについてお答えをいたします。
 新聞報道によりますと、団員の負担軽減のためポンプ操法大会を中止する消防団もあるようでございます。しかし、ポンプ操法は、消防団員の基本中の基本である火災現場において消防ポンプを使い、安全かつ迅速に水を出すための基本行動でもございます。
 確かに、大会に勝つことだけに重点を置いた大会は議論の余地はあると思いますが、負担軽減のためポンプ操法大会を中止するよりも、訓練を経て大会に臨むことでチームの結束力が高まり、信頼関係が構築されているものと考えております。人と人の関係が希薄になっている中で、地域を守る消防団員がポンプ操法大会を通じて地域コミュニティの中心的存在になっていくものとも考えております。
 また、その他の消防団活動の見直しについても、茅野市消防団では毎月1回、消防団長を中心に分団長会議を開催しています。消防団で行う行事や活動、これはこの会議で協議をしてから開催をされております。終了後には反省や意見などを出し合い、2日間開催していた活動を1日に短縮したり、また、二つの訓練を合わせて開催するなど、常に消防団員の負担軽減のための見直しは行っております。そうすることで、効率的かつ有効な運営を目指しているところでございます。

-議員-
 私は、5年ぐらい前、平成25年の12月議会でも、ほとんど同じ内容の質問をしています。ほとんど同じ内容の答えでありました。
 昨今、こういうふうに新聞紙上でも取り上げられて、県の協会長でもあるようなところからも、ポンプ操法大会をやめるとか、そんなような話がある。そういう中で、やっぱりこういう問題は放っておくことではないのだろうなと。その今の5年間の中でどんなふうな改善点があったのか。私がそういう質問をしたときにも、今はいろんな取り組みをしているんだと、これからもやるんだと、そういうお話がありましたけれども、実際にそこら辺のところをまずお聞きしていろんな質問に入りたいと思いますが、よろしくお願いします。

 

-消防署長-

 ポンプ操法大会ですが、茅野市消防団では見直しを行っておりまして、通常ですと各地区10分団ありますが、10分団のポンプ操法大会、地区の総合訓練の中のポンプ操法大会ということで開催されておりましたが、その地区のポンプ操法大会は、その地区、分団に任せるということで決定をしてございます。昨年から実際そのようなことを導入しておりますが、市長の答弁にありましたとおり、現状ですとまだ従来の大会方式をとっている分団がほとんどでございますが、その地区にお任せしている状態で、その辺で負担の軽減を図っているところでございます。

 

-議員-

 そのことは私も承知していますし、進歩だなと、そういうふうに思っていますけれども、それと新聞紙上とはまたちょっと違うところがあるものですから、それはそれで評価して次にいきたいと思います。
 今の市長答弁の中で、定員が実際には今30人ぐらい減の中で推移をしているんだと、こういう話がありました。またもう一つ、自分の聞くところによると、名前は置いてあるが、実質的には定数を確保するための幽霊みたいな、本当に名前だけ登録してある幽霊団員と呼ぶ方がいるそうですが、正式な呼称でも何でもないからどういう呼び方をしても構わないんだけれども、そういう方の把握はどんなふうにしているかをお聞きしたいと思いますが。

 

-消防署長-

 俗に言う幽霊団員というものは、消防課では把握してございません。毎年この時期になりますと、消防団の分団各部から名簿を提出していただいて、それで消防団員967名の定員に対して、4月1日の消防団員数が確定するということでございますが、1点こちらで把握しているのは、茅野市外に住んでいる方、実際住民票は茅野市にあるんですが、諏訪市のアパートにいる方とか、そういう方は申請が来ますので、そういう方は茅野市消防団の中に8名おるということは把握してございます。

-議員-

 こういうふうに今、昨今で、先ほど私冒頭で申し上げたように、新聞紙上でもこういう問題が取り上げられている中で、実態の現状調査、実情調査、アンケート、あるいはそういう幽霊団員なるものの存在をなぜ把握していないか、もう一度お願いします。

 

-消防署長-

 幽霊団員の把握といいますか、茅野市消防団では毎年1月の初めに消防出初め式を開催しているところでございます。出初め式の参加は、各地区に非番といいますか、各地区で残って待機していただいている団員を除きまして、参加団員が七百数十名ということで、それプラス、先ほど申し上げた非番の方を合わせますと930名余の消防団員がいるということで把握してございます。

 

-議員-

 実情を私は言っているわけで、例えば、私の地区は北山というところなんだけれども、北山地区でも15人から20人ぐらいはそんな方がいると。それは調べていただきたいんですよ。なぜ調べるかというと、もしそれがそのほかの地区、10分団ある中、さっき市長は定足しているところもあると、定足とは違った形のそういう形ですからね、名前だけでも。要するに、もうおわかりですよね。これ以上説明はしませんけれども、そういう方が、要するに名前だけ登録しているということは、活動していないということですよ。活動していないのと欠員がいる、定員がいない。でも、実際は今その業務というか、その仕事はやっていると。そのあれをどういうふうに考えるかですよ。もっと言うと、それはその定員が少なくても今の業務はできるということですよ。そこをどういうふうに考えているかを教えてもらいたいんです。

 

-消防署長-

 実際の人数ですが、これは分団に任せているのが現状でございます。例えば、2年、3年たってもその方が、消防団員の方が来ないと、訓練その他に参加しないということになれば、部長、分団長を通じて消防団をやめていただくと、そういうことをとっている分団もございます。分団長会議を通じて、それらを把握することに努めていきたいと思います。

 

-議員-

 やっぱり実情をぜひ知ってもらいたい。それぞれの分団にはそれぞれの分団の実情があると思うんですよ。そこを知って、やっぱり今の本当にせっかくタイムリーな中で、こんなような新聞も載っていたんだから、団員の意識調査をしてもらいたい。そういう中で本当の議論というのは深まると思う
 私は、何もポンプ操法をやめろなんて一言も言わない。やっぱり自分も若いときがあったんだけれども、そういうときに操法をやったときには疑似だったんですよ。疑似というのは水を出さないんですよ。もうくしゃくしゃのホースをたたいて、たたいて、もう絶対使わないようなホースでやるわけですよ。それで、火点だってそういう疑似の標的でやるわけですよ。そんなことよりかは、今は実際に水を出しているんですよ。それはとてもすばらしいし、また、それはすごく大事なことだと思う。だけれども、大事なことだけれども、今こういういろんなことで人数の確保ができない。何ができないということで、どこに問題点があるだろうと。そういう中で、やっぱり上からではなくて、底辺からそういうアンケートなり、意見を酌み取ることというのはとても大事な、そういう時期ではないかと思うんですよ。どうですか。

 

-市長-

 細かいことを署長が答える前に、私のほうからもちょっと答弁させてもらいますけれども、まず、消防団の改革は、さっき操法のことを言いましたけれども、それ以上に本当に毎年毎年見直しをして、団長のもと、いろんな改革をしている。例えば、出初めの仕方も大分変わってきている。暮れの夜警も、理事者の訪問はやめた。本当に、今できることにきちんと対処してくれているということを、まず御報告をしておきます。
 それから、定数の問題ですけれども、それは、それを輩出している各部、部を管轄している区の皆さんの意識も大きい。先ほど幽霊団員と言いましたけれども、基本的に私は幽霊団員はいないと思っている。その年度当初、消防団として、団員としてやるよという意思のもとで人数を上げてきているわけだから、幽霊団員なんて言うと失礼です。そのときに何らかの状況でできない状況もある。だから、そういうことがあるから、実際消防は4人か5人いればポンプとかやれるけれども、8人とか9人とかという定数を用意しているわけであって、これは当然世の常でございます。
 そういう中で、もしそういった方がいるとしたら、糸萱部としたら今現状はこれしか集められない、そういう中で区としても一緒に考えて、それを北山分団の中で、今どうあがいたって定数、何人だったかな、あと5、10人欠けると、それをどうするんだというのを分団長会で話をして団で決めていく、私はそういうものだと思っています。

 

-議員-

 せっかく市長がそういう答弁ですので、市長にお話ししますけれども、それは余りにも認識が甘い。実情はそうですよ、名前が載っているんだから。だけれども実際は違うんですよ。だから、それを調べてくれと言っているんですよ。そんなの名前載っているからそんな者いないなんて、そういうことが甘いんですよ。

 

-市長-

 だから、それを調べるというか、出してくるのは部であって、区の問題だと思います。

 

-議員-

 それぞれにはそれぞれのメンツがあって、そんなことをすれば恥ずかしいとか、あるわけですよ。そういうことをしんしゃくしてもらいたいんですよ。

 

-市長-

 だから、そういうことを恥ずかしいなんて言っているようだと改革はできない。現実はこうだというものがあったら、それを堂々と出して、今現状こうで困っている。だから分団としてどうする、消防団としてどうするという、そういう議論をして初めて改革ができると思います。

 

-議員-

 まさにそのとおりですよ。だけれども、それができない実情の中では、それに寄り添ってもらいたいわけですよ、そういうものを。そんなしゃくし定規なことを言えば、それはそれまでですよ。だから、5年前と同じことを言っているわけですよ。そうではないんですよ。多少、だからポンプ操法のことはすばらしいと私は思っていますよ、そういう分団に任せているということは。だけれども、やっぱりそういうような負担があるわけですよ。昨今の労働条件の変革で多様化になっているときだって、やっぱりやっていけませんよ。夜勤の人があったり、三勤交代があったり、ましてや少子化のことがあったり、そういう中で、どうやってこういう今のタイミングの中で足を踏み出すかという、そういう議論をしているんですよ。そんなしゃくし定規なことを言われても困るんですよ。

 

-市長-

 きょうは徹底的にやり合いましょう。しゃくし定規のことではなくして、まさにその実情が一番わかっているのが各部なんだから、そこで赤裸々な姿を出して、だからそんな恥ずかしいとか、格好悪いとか何とか言っていなくて、では定数をどうしようということを決めていけばいいわけで、一番大事なのは、やはりいざというときにポンプが動かせなければだめなわけであって、それをどうするかという、そういう中では例えば区と区で一つの部をつくる。今はほとんど一つの区で一つの部を持っているけれども、隣同士の区で一つの部を構成するとかという、そういう時代にだってこれからはなってくると思います。
 そういったことも含めて、そんな恥ずかしいとか何とかということではなくして、現状はどうだと、これを今の中で打破していくにはどういうことがあれか。当然市も、消防署も、しゃくし定規で云々なんていう思いはありません。その実態を消防団としてどういうふうに捉えていくかということ、今はそれを分団長会でも盛んにやってもらっている。そのもととなる各部の中で、さらに区も含めて議論をしてもらいたいと思います

 

-議員-

 そのとおりだと思います。今の部のあり方も、私は聞き取りに行ったときに、よそというか、同じ地区の中のA区とB区は、もしこういうことができるなら合体とか、それは構わないと思います。だから、それは今後の中ではそういうことの検討がきっとなされていくんだろうなと、それはそう思っています。
 でも、そういう言えないような体質があるということをまず承知してもらいたいんですよ。原点がそこなんですよ。なかなか言いづらいと。それはそうやってみんな、それは今まで10年前も同じですよ、赤裸々にそういう話ができればいい。でも、なかなかそういうことができづらかった。だから、さっきのように、こういうきっかけの中で、いいきっかけじゃないかと、ぜひいろんなほうから働きかけて、よりよい方向へ持ってきてもらいたいと、こういう話です。もうそれはいいです。
 それで、もう一つというか、この話が通ったかどうかはよくわからないんだけれども、消防団の活動の役割という話ですけれども、私の地区ではこういう話があるんですよ。新しく来た方が、若い方が移住してきて、快く消防団に入ってもらったという経緯があるんですよ。とてもありがたいことです。その中で、その方はやっぱり消防団というのはこういうものだなという思いがあって入るんですよ。その思いというのは、例えば、救助活動とか人命救助とか、そのような認識を持っていたような感じなんです。1年間、あるいは終わったときあたりに、ポンプ操法に特化しているような、そういうような消防団活動、そのときに聞いた団員は愕然とするんですよ。自分たちの活動ってそうなのと。本来はもっと、もちろん消火活動で水を出すという、そういうことはすごく大事なことだけれども、もう一つ違うことがあるんじゃないのと、もっと実践的なことがあるんじゃないのと
 そのときに思うんですよ。例えば、来るべきというか、来るかどうかはわかりませんけれども、南海トラフのあれとか、あるいは静岡、糸魚川構造線の地震があるとか、あるいは去年で言えば台風があったとか、そういう風水害ですよね。そういうときに、そういう指示命令、あるいは勉強、あるいは講習、そういうことは一体、今の消防活動は操法は元気にやります。だけれども、その他のものはどんなふうな位置づけで、どんなふうな訓練をして勉強しているのかなと、私には到底わからない、到底というか、余りわからない。それをせっかくの場ですから、こういうところでお聞きしたいと、こういう話です。

 

-消防署長-

 操法以外の活動ということでございますが、茅野市消防団では操法の訓練はもちろん、操法の訓練はポンプ運用訓練の中の一部としてポンプ操法訓練がございます。訓練としましては、規律訓練、それから機関運用訓練、火災対応訓練、それから救急訓練、ラッパ訓練等を行っております。それから、そのほかの災害出動に関するものですが、昨年1年間で茅野市消防団が対応していただいた災害です。火災が26件、水害は13件、行方不明の捜索が3件、これが30年に活動していただいた状況でございます。

 

-議員-

 それは、結果はそのとおりでしょう。私はそういうことを聞いているんではなくて、団員の人たちがそのときにできる心構えをどういうふうに勉強しているかという、そういうところですよ。その結果に、何回出動したとか、そういう話ではないんですけれども。

 

-消防署長-

 各種の訓練でございますが、訓練は、これは消防団員が全員参加するものではなくて、例えば水防訓練は各部の部長以上とか、火災対応訓練も分団の中から選ばれた、持ち回りになると思いますが、要は一つの部、一つの車が自動車ポンプが出動するとか、そういったもので、その訓練を通じて分団に帰って、おのおの全部の団員に訓練を伝達していってもらいたいと、そういったような内容の訓練ですので、967名、931名が全員出てくる訓練というのは茅野市消防団では行っておりません。

 

-議員-

 ちょっとよくわからない。自分の言っているのは、もっとわかりやすく言うと、この新聞にもあるように、実践的なものをどうやってやるかということですよ。だから、操法がだめとかいうことではないんです。それ以外のものもあっていいんだろうと。さっきも言ったように、若い人の、移住者のその答えは何ですかということなんです。どういう答えを、今の団員たちはその子に返してやればいいのかということなんですよ。
 そういうものが、やっぱり張りであったり、団結心であったり、精神論かもしれないけれども、そういうものが、やっぱり動機づけというのがあるとそれは頑張りますよ。だけれども、そこがそれだけだよねみたいな、そんなふうにとられるというのは、消防団だってそれはかわいそうですよ。そこをやっぱりきちんとしたマニュアルをつくったり、講習会、勉強会、いろいろきっとあるでしょう。私はうまく言えませんけれども、そういうことをどうですかという話です。

 

-消防署長-

 訓練、講習会につきましては、各部の部長以上が出てくる訓練が主でございます。その部長さんが各部に帰って消防団員に伝達していただくと、そういったもので、規律訓練、それから火災対応の機関運用訓練、これも毎年実施しております。団員一人から見ると、その訓練に参加しておりませんが、部長さんは必ず参加していただいております。その部長さんから伝達していただくということになっております。

 

-市長-

 少しかみ合っていないようにこっちから見ているけれども、議員が言うのは、ふだんのこの訓練の中で災害対応等、あるいは地域の状況だとか、そういうものをどういうふうに把握しているのか。いざというときにそれが生かせるのかということだろうと思います。
 各部においては、いろいろ私はやっているかと思います。マニュアル化はされていないのかもしれないけれども、どこにひとり暮らしのお年寄りがいるとか、そういうところを訪問することをしている部もあります。それから、危険箇所がどこにあるか、これは自主防災組織の一員に消防団員も組み込まれていますから、そういう中で自分たちの地域の危険箇所を認知したりとか、あと転倒防止金具、これの配布をしたり、その状況がどうか、そんなことを区民に働きかけたり等々、そういったことが議員の言う訓練の一環かなというふうには感じています。
 確かに、マニュアル化はされていませんけれども、また今度、これも余りそれをきっちりやっちゃうとまた負担がふえるという、そういう部分にも裏腹な部分があります。そういった中をどうバランスよく、そしてその地域それぞれの部に合った活動をしていくかという、これも団長、分団長、部長会という中での議論をしていただきたいなというふうには思います

 

-議員-

 ちょっとまとめますけれども、まず、今の話はそういうふうに行政として、そういうような指針をどういうふうに考えているかという、そういうこともあると思うんですよ。やっぱりさっきのような実例の中で、本当は操法大会の訓練というのがいろいろなところに波及するんだけれども、でも、そんなふうに捉えられているのはやっぱりそれはせんないというか、よろしくないことだと思うもので、そういう中も見直しというか、見てもらいたいんですよ。
 そのためにも、さっき言ったようなやっぱり実態調査、そういう意識調査、そういうことをぜひお願いしたい。まずそれを、せっかくの機会、よろしくお願いしたい。機会というのは、こういう新聞紙上に載ったということですよ。その中にも、信毎のその後の中には、茅野市からのあれも載っていますよ、今後に期待とか。そんなことも踏まえてお願いしたい。

 

 

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