津山市の令和3年3月と9月の議会では、津山市消防団の団員の成り手不足、消防操法の在り方など活動の根幹に関わる課題について質疑されています。やはり若い団員からは操法大会の負担軽減を望む声が大きいようです。このような団員の声を聞く機会を設けながら、今後も消防団活動の見直しを図っていくとのことです。
令和3年3月定例会 03月11日-05号
https://ssp.kaigiroku.net/tenant/tsuyama/MinuteView.html?council_id=146&schedule_id=6&is_search=true
-議員-
最後に、消防団活動の充実についてでございます。
消防団は、非常勤特別職の地方公務員であり、または団員はそれぞれの仕事を持ちながらの活動ですが、操法大会へ参加するための操法訓練が夜間を中心に長期にわたることから、仕事や家庭にかける負担が大きくなっております。そのために、大会参加のための操法訓練より、実践的な消火訓練や地域の防災活動の充実、活動しやすい環境づくりなどを求める声を多く聞くようになりました。
そこでお伺いいたしますが、全国的には消防団員の確保が難しくなっていますが、全国と津山市の消防団の人数の状況はどうでしょうか。
また、新型コロナの影響で、操法大会への参加について、今年はどのように対応されておりますか。各分団の参加状況はどうでしょうか。現在の消防団活動の現状や課題についてどのように把握され認識されているのか、お伺いをいたします。
-総務部参与-
消防団の活動に関する御質問に順次お答えをいたします。
まず、全国と本市の消防団員数についてでございます。
全国におきましては、昭和30年度は194万人を超えておりましたが、平成2年度には100万人を割り込み、令和2年度当初では約82万人弱となっております。本市におきましては、平成17年の合併当時2,248人、平成24年度2,197人、令和3年3月1日現在の団員数は2,075人となっております。
次に、新型コロナウイルス感染症の影響を踏まえての消防操法大会への対応についてでございます。
現在のところ、県消防操法大会も開催予定でありますことから、本市の消防操法大会を本年4月に開催することといたしております。大会は式典部分を省略し、マスクの着用や3密の回避など感染症対策を徹底することといたしております。
また、出場するか否かにつきましては、各分団において十分に検討し、決定をいただくよう申合せをしております。この結果、市消防操法大会の出場予定チーム数は、小型ポンプの部が前回13チームのところ2チーム、ポンプ車の部が前回11チームのところ6チームとなっております。
最後に、消防団の現状と課題の認識についての御質問でございます。
昨今、自然災害が激甚化かつ頻発化する中、地域防災力の中核を担う消防団に対する地域住民からの期待はますます高まっております。一方で、団員の成り手不足、消防操法の在り方など活動の根幹に関わる課題も出てきております。このような課題の解決のためには、団員の意見を踏まえ、活動の見直しを図るなど、時代の変化に柔軟に対応していくことが急務と捉えております。
以上です。
-議員-
最後に、消防団のことですが、消防団の数が減っている、津山市でも減っていると。それから、コロナ禍で操法大会の参加についていろいろとお話もされたようです。津山市消防団も柔軟な対応をされて、意見を尊重して、今回は出場チームが小型ポンプの場合は13チームのところが2チーム、ポンプ車の場合は11チームのところ6チームとなりましたということでございます。
本当によく意見を聞かれているなというふうに思いますけれども、特に津山市消防団では、若い団員の声をどのように把握され、消防活動の充実に生かされておりますか、お伺いをいたします。
-総務部参与-
消防団におきましても、時代の変化に伴い、若い団員を中心に現場の声を取り入れることが重要と認識をしております。そこで、団長が市内の全38分団を回りまして、団員の声を直接聞き取り、課題を洗い出すための団長団員懇話会を行いました。若い団員をはじめ多くの団員から意見を聞く場を設けております。
この中で出ました様々な御意見、それから課題につきましては、消防団において整理、検討を行いまして、消防操法における負担軽減でありましたり、地域におきましての消防団員への理解を深めていただくといった取組を積極的に行うなど、活動の見直しを図っているところでございます。
以上です
-議員-
よく懇話会で声を聞かれて、活動の見直しを図っておられるということですが、津山市としまして、地域消防力の要である消防団を今後どのように支援されていかれるおつもりでしょうか。
-総務部参与-
消防団に対しましては、活動時の安全確保のための装備や救助用ボート、発電機つき投光器など、機動力向上に資する資機材の配備など支援を行っております。今後につきましても、引き続き必要な資機材等の充実強化に努めていく考えでございます。
-議員-
消防にとって、機材の充実はとても大切なことでございます。それとともに、やはり全体的な見直しも必要ではないかというふうに思います。
参考にしていただくために、お手元の資料で見直しの一例を紹介しております。タブレットにも入っているようでございますが、消防団を中心とした地域防災力の充実強化に関する法律が平成25年に策定され、計画策定や施策を定めることとなり、消防庁でも前後して消防団の充実強化についての検討会を設置し、その報告書も出されております。また、ホームページでも分かりやすく消防団の火災予防や広報活動の一端を紹介されております。
地域消防の要である消防団へは多様な役割が求められておりまして、消防団を核とした地域防災力の再編が急務となっております。団員のほとんどが被雇用者であることから、企業の理解、協力を得るとともに、地域の自主防災組織や学生、女性、OB団員などとの連携、そして消防団を補完する機能別団員や機能別分団の在り方や、消防団活動を紹介するパンフレット作りなど、広報、装備、研修、組織体制などを検討し、さらに充実した津山市消防団となりますよう、担当部署と津山市消防団の皆さん方で総合的な検討をしていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。
-総務部参与-
消防団では、従来より活動の見直しについて検討を行うとともに、地域における積極的な広報活動や研修の受講など、団員の資質向上にも努めてきております。組織体制などの御提案、貴重な御意見として賜りまして、今後の消防団活動のさらなる充実強化に生かしてまいりたいと考えてございます。
以上です。
-議員-
ぜひとも消防団の方々と一緒に、いい方向が出ますように検討をお願いし、若い消防団の方が張り切って仕事も地域の消防団活動もできますように、また実践的な技術を身につけていただいて、地域の安全・安心が一層高まるように、対応をよろしくお願いをいたします。
令和3年9月定例会 09月09日-05号
-議員-
次に、消防団の処遇改善等に関する検討会最終報告書に対する認識をお伺いをいたします。
総務省消防庁では、全国的な消防団員不足や災害などの多発による負担過重などに対応するために、団員の処遇改善と団員の確保のために検討会を設置し、このほどその報告書がまとまり、各自治体へ通知がありました。津山市では、この報告書にある新たな報酬基準、広報などを含めた団員確保策、操法大会中心から真に必要な効率的な訓練への転換と、大会の点検や見直しなど、地域の実情に応じた創意工夫を図るよう強調されておりますが、それぞれの項目をどのように受け止め対応していくのか、御認識をお伺いをいたします。
また、津山市消防団のそれらの現状や、津山市消防団や個々の団員からの要望や声についてもお聞かせください。
-総務部参与-
消防団員の処遇等検討会報告書に関する御質問にお答えをいたします。
まず、報酬等の処遇改善につきましては、団員の士気向上を図る上でも必要性を認識しておりますが、財政負担の増が見込まれることもあり、今後研究してまいりたいと思っております。
次に、団員確保策についてであります。ホームページや広報紙による団員募集のほか、消防防災展などイベントでの消防団活動の紹介や自主防災組織との連携、町内会行事でのPRなど、地域の理解が深まるような取組を引き続き行い、団員確保につなげてまいりたいと考えております。
次に、災害発生に備えた訓練につきましては、火災や浸水害など具体な想定により、地域の実情も考慮しながら、効果的な訓練を実施してまいります。
また、操法につきましては、火災現場の最前線で安全に活動するために必要な技術であります。訓練は引き続き実施していくことが望ましいと考えますが、操法大会の在り方は様々な御意見もあることから、今後の検討課題と認識をいたしております。
続いて、消防団の現状と団員の要望等についてであります。団員の成り手不足、地域理解に向けたPR活動、操法の在り方など、このたびの報告書で取りまとめられた事項と同様の意見が多く上げられております。
-議員-
消防団のほうは、いろいろ財政的な予算的な検討も要ることですし、特に報酬につきましては、今までの経緯経過がございます。そこは津山市の現状、実情、それから各消防団が納得していただけるような形で、この報告書を生かしていただきたいなというふうに思います。
それから、操法大会の負担軽減、若い団員からは非常にこの声が強い。ある団員は、負担の大きさから転居したという事例もございます。やはり地域に根差して、地域の安全や防災、それに活躍していただける消防団組織であっていただきたいと思いますので、どうかよろしく対応をお願いをいたしたいと思います。
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