海原友明の消防団改革のすすめ

消防団を取り巻く問題の中でまずすべきことは「操法大会の廃止」です。この大会があることによって苦しんでいる全国各地の実態や私の思いを紹介します。

さあ!消防団、生まれ変われ!

近年の消防団の団員数減少に対する対応として、ポスターなどで消防団をPRをしているところが多いですね。しかし、今の消防団という組織を地域の方に理解させるより、地域の方が直感的に地域の為なっていると認識できる組織に生まれ変わることが重要だと思います。

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消防団には日本消防協会や都道府県消防協会、地域消防団体、各地域の消防団などが行っている多くの表彰制度があります。


それらの賞に今の団員がどれほど価値を見出しているのでしょうか。消防団詰所(屯所)に散乱している多くの賞状やバッチがそれを物語っています。身内での建前上の敬意と感謝などは団員にとって全く意味の無いものであり必要としていません。

 

操法大会で上位入賞した。全国大会に出場した。という事も同じで、満足しているのは消防団幹部や、一部の議員そして競技大会で競うことが目的と化した操法団員くらいでしょう。地域の方たちは見向きもしません。

 

消防団界隈という身内での評価で今の若い消防団員は何も感じないし、それでモチベーションが上がる事も、幸せを感じることもないでしょう。

 

内(消防団界隈)と、外(地元地域)。消防団は内からの支持や評価にこだわり過ぎて、外との距離が離れてしまい、閉鎖的な団体となっています。


災害派遣ボランティアに参加する人たちは年々増えているのに消防団に入団する人たちは減っている。それは内と外どちらに向いた組織かの違いです。

 

今の消防団に求められるのは地域住民に愛され、その環境や社会に融合し、持続可能な活動で安全安心な地域社会に向けて貢献できる存在になることです。

 

消防団を軍隊と同じように規律と統制で運営する時代ではありません。現在の地域環境や社会の中で、何の為に存在し、何をすべきか、何ができるのか、何がいらないのかを一人ひとりが考え、共有し、協働する。そうして生まれた活動が周りの人たちから感謝され、それが自分の幸せとなり原動力となる。

 


 「しなければならない」活動から「したい」活動へ

 

 地域住民から「いつもありがとう」と言われる団体へ

 

 

 

私が声をあげている操法大会の廃止は、もう一度消防団をゼロスタートさせるための手段であり、これも「したい」の一つです。

「操法大会を廃止したい!」というと、「消防団が嫌ならやめれば?」と言ってくる地方議員さんもいます。その論法ならば、あなた(議員さん)もその地域が嫌なら引っ越せば?と言いたくなります。議員に立候補した理由は今の地域政策をより良くしたい、つまりは今の地域政策に不満があるからではないでしょうか。

より良くしたいと声を上げることで、世の中は進み成長します。

組織を動かす責任と権限を持っている方には、しっかり民の声を聞いて、より良い組織となるように、今一度組織の本来の目的は何かを見つめ直してほしいですね。

 

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以下のキャンペーンに賛同をお願いします!
「全国消防操法大会の廃止」
http://chng.it/Kx45cBjj 
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