会津若松市は令和2年3月に「会津若松市消防団のあり方に関する検討委員会」を設置し、消防団が抱える課題や実施すべき施策等について検討を重ね、令和４年３月に委員会において検討結果を報告書にまとめました。具体的な対応についてはこれからのようですが、改革に向けた第一歩となりそうです。
「会津若松市消防団のあり方に関する検討委員会」では消防団が抱える課題を把握するため、各分団を対象にした分団ヒアリング及び団員を対象とした Web アンケートを実施しました。そこから見えてきた課題等により下記8項目について検討がされてきました。
- 報酬の見直し
- 行事・訓練内容の見直し
- 出動・活動方法の見直し
- 団員メリット・ＰＲ
- 班の再編
- 定数の見直し
- 設備の再編
- 機能別消防団員の充実
「会津若松市消防団のあり方に関する検討委員会」報告書
https://www.city.aizuwakamatsu.fukushima.jp/docs/2022061500037/files/houkokusyo.pdf
「行事・訓練内容の見直し」の中では、下記のように記載されています。
参加負担に見合った、形式的ではなく実践的な訓練への見直しが求められている。特に消防操法大会は団員にとって大きな負担となっており、競技ではなく訓練としての開催の検討が必要
従来どおり開催してきた式典や大会は、近年の新型コロナウイルス感染症の拡大によって、規模縮小や中止を余儀なくされました。しかしながら、団員一人ひとりが感染症対策を行いつつ必要とされる式典や訓練を実施してきたところ、規律や指揮に影響はなく、災害に備えた体制も不足していないものと考えます。
今後も、持続可能な消防団運営を図るため、消防活動をはじめ仕事や家事、育児、介護、地域活動等で多忙な団員にとって、これからの行事・訓練が負担とならないよう見直しを図ります。
①過密するスケジュールの見直し（実施時期や内容の変更、廃止など）
②団員の安全と消防技術を高められるよう各種訓練や行事内容の見直し
③各種式典の時間短縮や簡略化
コロナによって、今までのような活動はできなかったが、それぐらいでも十分に消防団として機能することができると言っています。まさにその通りで、操法大会や大会で上位を取る為の練習など消防団には不要なものが多すぎました。
今の消防団は「やめること」を決断することから始めることが必要です。その後で自分たちの地域の消防団のあるべき姿をゆっくりでもよいので議論し構築していけば良いと思います。コロナ禍でも問題なくできていたんですから。みんなで色々と検討して試して変えてみましょう。そういう事が活性化へと繋がると思います。
最後に会津若松市議会での検討会ついての発言を紹介します。
この検討会をきっかけに魅力ある消防団へ生まれ変わることを期待します。
令和４年２月 定例会 03月04日－総括質疑－06号
－市民部長－
消防団につきましては、火災というのがまず大事な仕事と、対応ということでありますが、昨今火災のみならず異常気象等含めまして災害が多発しております。台風、毎年毎年いっぱい来ます。そうした中で、消防団の役割は地域防災の要ということで、火災のみならず災害関係、それから行方不明者が出ればそちらの捜索にも当たるということで、消防団の業務が過剰になってきているという一面があります。そういった中で、新たな消防団員を開拓していくのがなかなか難しいと、こういう問題も抱えております。こういったところで、消防団員、成り手を少しでも多くしていくために、できることからいろんな改革をしていきたいと。そして、今まで長年やってきたということで、年齢の高い方と若い方との消防団に対する考え方も違いますので、こういったところもよく整理をしながら、若い人たちに理解のできるような、そんな消防団の行事や訓練、そういったものも含めて対応していきたいというふうに思っておりますので、消防団の改革とともに若者の士気高揚、ここに重点を置いてこれからも改革をしていきたいというふうに思っております。
会津若松市消防団の情報はこちら
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以下のキャンペーンに賛同をお願いします！
「全国消防操法大会の廃止」
https://www.change.org/Stop_SohoTaikai
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