海原友明の消防団改革のすすめ

消防団を取り巻く問題の中でまずすべきことは「操法大会の廃止」です。この大会があることによって苦しんでいる全国各地の実態や私の思いを紹介します。

岐阜県養老町

岐阜県養老町消防審議会は、平成29年11月に町長からの諮問であった「養老町消防団員の確保と運営改善策」を令和2年3月に最終答申しました。

この審議の中で「消防操法大会及び操法訓練のあり方」を検討する為に、平成30年6月に現役消防団員にアンケート調査を実施しています。

 

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この議題を検討するに至った理由を消防審議会は中間答申の中でこう記しています。

 

操法訓練は、県操法大会及び郡操法大会に出場するために実施するものではなく、本来の趣旨は、操法訓練を通じて消防ポンプの取扱いを習熟するとともに団員相互の士気の高揚を図り、万一の火災・災害に対応できる体制を構築することにあります。
一方で、大会出場に伴う訓練日数の増加や長時間化が、消防団員の負担増や、消防団員確保に係る支障の一因となっているといった意見も多いことから、消防団員の確保にも関連し、地元地区の理解、意見調整を図るためにも、消防操法訓練のあり方及び郡操法大会の運用、県操法大会出場の選抜方法等について、見直しを求める。

 引用元:養老町消防団員の確保と運営改善策について中間答申

http://www.town.yoro.gifu.jp/docs/2019072300077/files/tyuukan.pdf


 

アンケート結果は、最終答申書の最後に記載されていますので、是非ご覧ください。

http://www.town.yoro.gifu.jp/docs/2020033100056/files/saisyu.pdf

(内容抜粋:①操法訓練が自身の本業の負担になっていると7割の団員が感じている。②操法訓練が操法大会のための消防団活動訓練となっていると6割以上の団員が感じており、班長や部長という経験豊富な団員にさらにその傾向が高くなっている)

 

 

このアンケート結果を踏まえた審査会の主な答申内容は下記の通りです。

  1. 養老群消防操法大会の出場チームは、地元区長と協議の上、大会出場を決定する
  2. 岐阜県消防操法大会は、令和3年度よりブロック単位での輪番制とする
  3. 養老群消防操法大会の為の訓練(4月~6月の大会まで)回数を上限30回とする
  4. 訓練は23時には解散する。一回の訓練は2時間以内とし、スケジュール表を区長に提出する

 

操法大会は形骸化行事であることを訴えていますが、廃止まで持ってこれない事情があるように感じます。このような協議をしっかりできる地域ですので、今後の事(県大会不参加等)も視野に入れた取り組みであると思います。

 

 

養老町消防団の情報はこちら

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「全国消防操法大会の廃止」
http://chng.it/Kx45cBjj
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