茨城県結城市は令和2年9月の定例会議会にて消防団の操法大会への今後の対応及び、団員数不足とその対策について質疑応答をしています。
令和2年度の操法大会は新型コロナウイルスの関係で中止となりましたが、令和元年12月の時点で大会当番分団から結城市消防団団長へ、団員数が少ないことや訓練における負担の懸念から今後の操法大会への対応について協議してほしいと、要望書が出されました。
結城市 令和2年第3回 定例会 09月10日-02号
ー議員ー
次に、市民生活行政、消防団について、団員数、年齢についてなんですけども、全国の消防団は、現在、団員数の減少と平均年齢の上昇が問題となっております。戦後200万人いた団員数も年々減少し、平成30年4月1日時点では、団員数はおよそ84万人となっています。また、団員の平均年齢も毎年少しずつ上昇しています。2018年4月1日時点での平均年齢は41.2歳となっております。
茨城県内の消防団員数は、昭和33年には8万2,166人でしたが、年々減少し、2020年3月13日時点で約2万3,000人となっております。
結城市の消防団は、本部及び第1分団から第10分団、女性消防団によって構成されていますが、現在、現時点でのそれぞれの分団の団員数と年齢について教えていただきたいです。よろしくお願いします。
ー市民生活部長ー市民生活行政、消防団についてのうち、団員数及び年齢についてでございますが、結城市消防団は、各分団を統括する本部、担当区域から選出され、消火活動等を行う第1分団から第10分団、防災に関する普及促進・啓発活動等を行う女性分団によって構成されております。
団員数及び平均年齢につきましては、令和2年9月1日現在、消防団員数253人で、本部員は12人で、平均年齢54.9歳、分団員は、第1分団から第10分団の合計が231人で、平均年齢39.2歳、女性分団員は10人で、平均年齢38.5歳となっております。
ー議員ーありがとうございました。
次に、1年間の活動内容について、消防団が行う主な活動内容は、消火活動、救助活動、水防活動、防火啓発活動、救命講習などが挙げられます。
そこで、結城市での消防団の1年間の活動内容についてお伺いします。よろしくお願いします。
ー市民生活部長ー1年間の活動内容についてでございますが、令和2年度は、新型コロナウイルス感染症の関係もあり、各種行事が自粛や中止となっている状況でございますが、例年行われている主な内容について申し上げます。
1年間の主な行事は、6月に消防署員の指導による規律礼式訓練、11月と3月に担当区域ごとに広報啓発活動を行う火災予防運動、11月に結城市総合防災訓練、1月に服装・機械器具点検や放水試験を行う出初式などがございます。
また、各分団ごとの活動としては、新団員による基礎訓練や消防ポンプ車の点検・試運転、火災予防のための警戒活動等を随時行っております。
さらに、緊急的な対応では、火災発生時における消火活動、地震や風水害などが発生した場合の警戒巡視、避難誘導等の災害防御活動を行うほか、関係機関からの依頼による行方不明者の捜索など、突発的に起こる災害や協力依頼に対する活動を行っております。
ー議員ー
次に、今後の取り組みについて、茨城県消防ポンプ操法大会県西地区大会について、茨城県消防ポンプ操法大会県西地区大会とは、毎年秋に県西地区で行われる消防団の大会です。火災出場を想定し、出場から消火、撤収するまでの一連の動作を争う競技です。結城市をはじめ、県西地区10市町各1チームが出場する大会です。結城市では、1分団から10分団まで順番で大会に出場するという取り決めになっており、令和2年度は、第5分団の順です。
このような中、令和元年12月に第5分団から結城市消防団団長へ、「令和2年度茨城県消防ポンプ操法大会県西地区大会への出場が困難であるため,今後の対応について協議してほしい」との要望書が出されました。日常的に団員確保が難しい上、大会に出場する時期が近づくと、退団者もいると聞いています。実際に出場する前に、まずは団員に参加有無に関して意見を出してもらい、参加、不参加を決めていただきたいです。
また、今まで操法大会に関しての数多くの会議を行ってきたと思いますが、今後の消防団発展のために、よい方向になるような協議を継続してほしい。次年度以降のことも念頭に入れて考えていく必要があると思います。結城市としては、どのような対応をしていくのか、お伺いいたします。よろしくお願いします。
ー市民生活部長ー
茨城県消防ポンプ操法大会県西地区大会についてでございますが、茨城県消防ポンプ操法大会県西地区大会は、規律ある動作及び的確な命令の伝達、消防用機械器具の取り扱い等の習得を目的とし、結城市消防団においては、平成18年度の大会から輪番制により第1分団から出場し、27年度の大会に第10分団が出場後、今後の方針について幹部会議で協議をした結果、引き続き輪番制により出場することが決定され、現在に至っております。
令和2年度の茨城県消防ポンプ操法大会県西地区大会につきましては、出場を予定しておりました第5分団から、団員数が少ないことや訓練における負担の懸念から、「令和2年度茨城県消防ポンプ操法大会県西地区大会に関する要望について」が結城市消防団団長に提出され、団本部においても懸念事項となっており、内容を精査した上で、数回にわたり協議を重ね、現在も継続協議中でございます。
しかしながら、新型コロナウイルス感染症の関係もあり、令和2年度茨城県消防ポンプ操法大会県西地区大会につきましては、中止となり、会議についても開催できない状況であります。
なお、3年度以降の大会参加及び意見徴収につきましては、今後、本部会議や幹部会議等に諮り、結城市消防団としての方向性について協議を行ってまいります。
ー議員ーわかりました。ありがとうございます。
次に、団員数不足とその対策について、結城市の消防団では、団員数の不足が問題となっている分団もあります。特に第5分団では、令和2年5月時点で12名の団員で活動しており、退団者の補充の予定もなく、団員数の確保が非常に難しい状況となっているそうです。日常の分団活動や火災発生時のさまざまな活動の維持が困難であるとのことです。非常時に備えるためにも団員数の確保、また、団員数増加が必要と考えます。団員不足の対策として、お考えをお聞かせください。よろしくお願いします。
ー市民生活部長ー団員数不足とその対策についてでございますが、現在、第1分団から第10分団までの団員数は231人となっており、各分団の団員数は、最多が32人、最少は12人と、各分団間に格差が生じていることや団員のサラリーマン化が進んでいる状況が課題となっております。
加入促進等に関しましては、市ホームページに消防団サイトを設け、活動のPRを通して消防団員募集を行っております。
また、消防団員の継続的確保と地域の活性化を目的とした消防団員サポート事業として、市内にある店舗などの事業所を対象に、消防団員やその家族が店舗等を利用した場合にサービスが受けられる結城市消防団サポート事業所制度を制定しており、41の事業所から各種のサービス、サポートを行っております。
なお、少しでも入団しやすい環境を整えるため、新入団員の訓練日数の短縮や簡略化を進めているほか、サラリーマン団員の消防団員活動がしやすい環境整備、支援策も講じているところでございます。
今後の消防団員の確保につきましては、結城市消防団後援会等との連携を強化し、団員確保に向けた活動を継続して推進してまいります。
また、特定の活動に特化した機能別消防団員の設置など、多角的なフォローによる災害への対応なども含め、検討してまいります。
ー議員ーよろしくお願いします。
最後に、消防団員確保について、市長のお考えをお聞かせください。よろしくお願いします。
ー市長ー消防団員確保につきましては、全国的に消防団員数の減少が問題となっており、本市におきましても、団員確保が課題であると認識をしております。
また、消防団員が減少することで地域防災力が低下し、災害時の対応が十分にできなくなることも想定されますので、団員確保の強化が必要であると考えております。
本市には、結城市消防団後援会という組織がございますので、関係機関と今まで以上に連携を図りながら、各種PR手段も活用しながら団員確保に努めてまいります。
操法大会は、議員さんもおっしゃっていますが「競技」です。大会に出場するためには送水訓練に加えて「魅せる為の練習」が必要です。その為に多くの時間を費やす(費やさざるを得ない)消防団活動に多くの団員が異議を唱えています。
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