千葉県野田市の消防委員会及び消防組織検討会は、令和元年8月から、消防に対する課題解決に向けて、常備消防は「救急件数の増加等に伴う組織や出動体制の在り方について」を、消防団は「消防団員の負担軽減と処遇改善を第一優先とした、消防団員確保に向けた重点取組について」を審議し、令和2年2月に結果報告をしています。
野田市消防委員会
https://www.city.noda.chiba.jp/shisei/shingikai/1004732/1010220/1022502/1023647.html
第1回の消防委員会で、委員長からは「ご指摘の点は、長年の課題であり、操法大会が市民や団員の役に立っているのか、見直すとか、今までの慣例にとらわれず大胆に見直す検討をお願いしたい。」と発言されています。
消防団員の負担軽減については、主に操法大会及び訓練に対する議論を重ねましたが、分団ごとの温度差もあり、統一見解が得られず大胆な見直しまでには至りませんでした。
しかし、これからの消防団のあるべき姿について、今一度見つめ直す機会となっており、今後も議論を重ねてほしいと思います。
多くの地方自治体で「操法大会」を消防団員確保の阻害要因として問題視しています。
全国消防操法大会を一大イベントとしている日本消防協会や、総務省消防庁が、このことについて何も考えていないことに疑問を持ちます。「それは各自治体で議論し考えること」というのは余りにも無責任ではないでしょうか。
■委員会、検討会での操法大会、訓練に対する意見抜粋
- ポンプ操法は、このままで良いのか、形を実態にそって見直すべきである。
- 操法大会は市民や団体に役に立っているのか、見直しを検討すべきである。
- 操法大会出場は、毎年は無理がある。
- 操法大会出場は、ポンプ車が2年、小型ポンプは3年に1度で良い。
- 操法大会出場は、小型ポンプは3年から4年に1度で良い。
- 操法大会出場は、毎年は無理がある。
- 操法大会出場は、ポンプ車が2年、小型ポンプは3年に1度で良い。
- 操法大会出場は、小型ポンプは3年から4年に1度で良い。
- 操法大会の練習をすると、分団内の仲が深まる。
- 操法大会の出場方法は現状(3年に1回ペース)が良い。
- 操法大会出場に対する訓練日数は、半年前から週 2~3 回で 60 回程度実施している。
- 操法大会出場に対する訓練日数は、半年前から週 1~3 回で勝ち抜いた場合 100 回程度実施となる。
- 操法大会出場に対する訓練日数は、1 月から週 3 回程度実施している。
- 訓練日数を、強制はしていない、自主的に実施している。
- 訓練は分団ごとに温度差があり、日数を強制することはできない。
- 訓練は出場分団によってモチベ―ションが違うので難しい。分団に任せるしかない。
- 操法大会出場は順番だから仕方ない。団員数が不足しているところは飛ばしたこともあるが苦情が出た。
■令和2年2月の第3回 消防委員会にて、消防団員確保に向けた重点取組を挙げています。
①操法大会の見直し
・役割を果たすための必要な知識・技術を身につけるための訓練とする。
(出場回数を現状の3年に1回程度とする。)
②訓練出動の見直し
・真に必要な訓練を効率的なスケジュールで実施。
・強制はしない。
(操法訓練等の強制は行わず、各種点検等は全分団同一的な計画にて実施する。)
操法大会とその為に行う訓練は、今の消防団にとって最善の活動なのでしょうか?
ただの「やった感」となっていませんか?
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