新潟県柏崎市は、市民から市長に対して送った消防団に関する意見をホームページに掲載しています。
①令和2(2020)年4月公開 ポンプ操法競技大会中止のお願い
②令和2(2020)年6月公開 団員の報酬及び費用弁償の適切な対応へのお願い
①消防団ポンプ操法(市長への手紙、令和2(2020)年4月公開)/柏崎市公式ホームページ
お寄せいただいた内容の全文
コロナウイルスが世間を騒がせていますが、消防団のポンプ操法は今のところ中止となっていないようです。
競技自体は屋外で行うのですが、操法では4名の選手が横一列に並んだり、筒先交代では体を密着させる場面もあり、その際に大声で掛け声も掛けます。マスクをしていたとしても感染リスクが非常に高い状況が操法にはあるのです。
この様な状況下でのポンプ操法競技大会は非常に危険と思われますので、ポンプ操法競技大会中止の判断をお願いしたいと思います。
回答の全文
現在、新潟県消防大会及び全国消防操法大会については、大会の変更等の動きはなく、県内の消防団も新潟県消防大会に向けて準備していると聞いています。
柏崎市消防団は、大会変更等の通知がない以上、代表を選出しないわけにはいかないと考え、3月30日の幹部会議で、以下の方針を取りまとめました。
- 柏崎刈羽地区支会への代表チームは選考する。
- 柏崎市ポンプ操法競技会への出場は、各分団の判断に任せる。強制するものではなく、各分団の判断を尊重する。
- 柏崎市ポンプ操法競技会は、競技会のみとし、各チームの競技開始時間を調整し、大勢が集まらないようにするとともに、感染防止に最善を尽くす。
今般、7都府県に緊急事態宣言が出されることになりました。国民の行動に対して要請や指示にとどまり、強制力を持つものではありません。今後、国、県の動きを確認しながら、団員の安全を最優先で判断してまいります。
(その後、4月8日に柏崎市ポンプ操法競技会の中止が決定しました。)
このように、全国及び県の主催する操法大会が、地域の消防団活動に影響を与えています。
法的には各自治体の判断で消防団を運営をすればよいのですが、各自治体消防の代表で構成される県消防協会、そしてその代表と官庁等の〇下りで構成される日本消防協会が運営する県及び全国操法大会が、各自治体消防の自主性を阻害しています。
②消防団の報酬(市長への手紙、令和2(2020)年6月公開)/柏崎市公式ホームページ
お寄せいただいた内容の全文
消防団活動をしております。
新任消防団員研修にて、「消防団は報酬を得ているのでボランティアではない」という内容の説明を受けました。
しかし、私自身は、費用弁償の印鑑は何度も押印しておりますが、現金を受け取ったことは一度もありません。おそらく、分団か班で蓄えて懇親会費用などに充てているのではないかと推察します。
そのことだけを批判するつもりはありませんし、報酬を期待して入団したわけでもありません。
ただ、消防団員の新規入団が厳しい状況もあったり、昔と違って「飲み会できればよい」という考えの人は少なくなってきていたりと、時代は変わっていると思います。ですので、自分の時間を費やした対価としての報酬は受け取れるのが正しいのではないかと考えています。
ぜひ、今後の消防団活動の継続のためにも、市として現状を把握し、適切な方向へと舵を切っていただければ幸いです。
回答の全文
お手紙拝見しました。
このたび、消防団の報酬等について、ご意見をいただきました。
柏崎市消防団では、団員の報酬及び費用弁償は、各分団の口座を通じて各団員へ支払っており、その際に受領印をいただいております。
ご指摘に関しましては、早急に調査確認し、適正に対応してまいります。
今後とも、消防団活動にご理解、ご協力をよろしくお願いいたします。
団員の報酬及び費用弁償も多くの地域で問題となっています。
今後の適切な対応を期待します。
柏崎市消防団の情報はこちら
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
以下のキャンペーンに賛同をお願いします!
「全国消防操法大会の廃止」
http://chng.it/Kx45cBjj
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー